バックパッカー旅行記2007:ウクライナ(リヴォフ)~ボロい夜行列車で金縛りに遭う悲劇~

前回の記事で、ウクライナのキエフについて書きました↓

バックパッカー旅行記:ロシア – ウクライナ(キエフ)~なぜかスパイと疑われる&ロシア語で現地の子達とウォッカ酒盛り~

今回は、ウクライナ第二の都市であるリヴォフ(Lviv)に行った話を書こうと思います。サムネイルはヘタリアのウクライナちゃんです、8年前の私です^^;

リヴォフまでは、キエフからこれまた列車で10時間くらいかかりました。
私は当時20歳の女性一人(しかも現地で珍しい日本人)だったのもあり、夜に到着する列車には間違えても絶対に乗りたくなかったので、今回も夜行列車に乗りました。

夜行列車はある意味安全です、なぜなら列車なので行先が決まっているからです。

東欧では、以前、日本人女子大生の殺人事件もあったと思いますが、私は夜に歩き回る事、そして、タクシー(往々にして白タク)に乗ることは絶対に避けるようにしました。
でも、「俺のタクシー(車)に乗ろうぜ~!!」ってしつこく追っかけてくる現地の奴にも何人も道中で出会ったわけですが。。。全員、間違いなくヤバい奴です。
そういう奴が追っかけてきた時は、うっかり路地に逃げて捕まったら何されるか分からないので、人通りが多い道を走り、お店もしくは公共交通機関の駅に逃げました。

旧共産圏は全部で10か国以上行ったのですが、正直、治安はあまり良くなかったです。
今思えばかなりヤバかった事も数回ありました、私は自分の強運を神様に感謝しています…!
旅行中、現地で私は何回も泣きました。メンタルは結構強い自信はありましたが、それでも泣きました。。。
おかげで、余計にメンタルが強くなりました。。。

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キエフ~リヴォフの列車

キエフから乗った時、同じコンパートメントに、ウクライナ人のおばあちゃんと子供のペアが乗ってきました。
彼らは途中の駅で降りてしまいましたが、私が寝ている時に寝相が悪くて毛布が剥がれてしまった時に、わざわざおばあちゃんが私の毛布を掛け直してくれました。
何気ない事でしたが、でも、予想しないところで親切にしてもらえて、とても幸せでした。

そして、その後は、まともな電気すらない夜行列車の中で、コンパートメントに私一人になりました。
ベッドもボロボロで、電気も薄暗くて、寝心地が悪かったですが、それでも寝ていました。

それで、眠れないなぁ…と思って、窓の外を見ていたら、急に、走ってる列車の窓の向こうから顔を出してきた人影と思いっきり目が合いました、マジでビビりました…!!!
そしたら、その直後、いきなり金縛りにあいました!!!
(私が人生で金縛りにあったのは、後にも先にもこの時だけです)
それで、金縛りにあいながらも目を開けてみたら、謎の帽子をかぶったおじいさんの人影が、なんかぶつぶつ言いながら私に迫ってきました…!!
本当の人間じゃなくて、人影です。なんか、影がどんどん私に近づいて重なってくるんです。
しかもボロくて心落ち着かないウクライナの列車の中で一人ぼっちです、本気で怯えました、怖かったです…!!

でも、気が付いたら寝てしまっていた?のか、起きたら朝でした。

前の日の金縛りの衝撃か、朝から食欲がなく、黙って列車がリヴォフに着くのを待っていました。

↓金縛りにあった電車のコンパートメントです画像2

リヴォフの町

リヴォフは非常にのどかな田舎町、という感じでした。
風情ある路面電車が列車駅から走っていました、なんと、この路面電車、学生料金だと15円で乗れました!!!
私は人生後にも先にも、この時以外で15円の電車に乗ったことはないです。(人力車は除く)

リヴォフはこじんまりとした素敵な田舎町でした。
ちなみに、ウクライナには、当時結構有名だった現地料理のフランチャイズ?みたいなのがありました。
学生の私でも買えるお手ごろな値段で、しかも、安いんです!メニューはすべてウクライナの現地料理です。
350円くらい払えばお腹いっぱいの料理(メインからスープまで)が食べられました。

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当時は、私のロシア語が完璧じゃなかったせいで、相手が聞き間違えてメインを2つ頼んでしまったりとかしてました。。。(頑張って食べました)

あと、マクドナルドも日本とずいぶん違いました。
値段は安かったですし、なんか、全体的に冷めてました(ディスってごめんなさい)。
今でもよく覚えているのは、ブロッコリーの揚げ物がメニューにありました。
ブロッコリーをてんぷら粉みたいなので揚げた逸品です。
…これも冷めてました。

↓左側にある揚げ物みたいなのがそのブロッコリーです
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リヴォフは、私は何より景観が大好きでした。
多分、一日中散歩していたような気がします、キエフと違って大都会ではないので、変な輩が追っかけてくる事もなく、私は非常に心穏やかに散歩していました。

あと、朝は早く起きて、リヴォフの街を一望できる丘を数時間かけて登りました。
ここも現地の人達や観光客がハイキングしている感じで、とても良かったです。
↓丘の上からの見晴らし画像6

あと、薬品博物館というものもありました。
一応、当時は、そこで一番有名なお薬(漢方みたいなもの)を買ったのですが、あまりに激マズで、多分途中で飲むのを断念した気がします。良薬口に苦し。。。

ウクライナはパンとかもとても安かったです。大きなパン1つで10円とか。
学生旅行だったら、パンを食べても生きて行けたかも…と思いました。

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そして、私はウクライナでこれまた夜行列車のチケットを買い、今度はハンガリーのブダペストに向けて出発しました。
リヴォフは旧共産圏旅行の中では珍しく、心穏やかに過ごせた街でした。

次はハンガリー~クロアチアです、